技術紹介

EV(電気自動車)に必要な外部充電設備とは?


外部充電設備とは

EV(電気自動車)や PHEV(プラグインハイブリッド)はその名前のとおり、バッテリー
の電気を使って走行するので、そのバッテリ-に充電する為に必要になるのが外部
充電設備です。 この充電設備は大きく分けて、急速充電器と普通充電器の 2種類
に分けられます。

どんな違いがあるのでしょうか?

急速充電器

急速充電器は、外出先や公共の場所で使われるイメージの強い設備です。 充電
器の出力によって差がありますが、基本的に短時間(30分程度)で 80%程度まで
充電出来る設備として設置されています。 直流で充電し、最大出力が50kW(500
V125A)の設備が使われています。 国内の急速充電器充電に使われるケーブルで
使用するコネクターは、規格がチャデモと呼ばれるものを使っています。

急速充電設備(1)
















急速充電設備(2)

















国内では???

実はこの急速充電器の充電用コネクター、EV・PHEV の世界における普及地域に
よって主流のタイプが違い、規格が統一出来ていないのです。 つまり色々なコネ
クターが使われたりしている訳です。 ただし国内ではチャデモ規格で基本的には
統一されていますのでご安心下さい。

1-CHAdeMO














普通充電器

急速充電器に対して普通充電器ですが、こちらの基本は長時間(5~7時間程度)の
充電時間、つまり長時間置いておける(駐車できる)事が必要な設備になります。 
急速充電器に比べると設備導入費の負担が少ないので、どちらかと言うとご家庭など
の駐車場に設置するのに向いている設備、というイメージですね。

ポール型普通充電器














国内の家庭などで使える充電設備用電源は、単相が一般的なので、 100Vまたは
200Vの交流電源を使用し、充電も交流(200V)で行います。 出力は 3kW程度
での充電になります。 気になるコネクターですが、こちらは交流での充電と言う事
で、 SAE J1772 及び IEC62196-2 Type 1 準拠のものと、まとまっています。


EV,PHEVの普及に伴ない、今後も需要が見込まれる外部充電設備ですが、目的
や設置場所に応じて機器の内容が変わって来るわけです。 また設備の目的などに
よっては、補助金が利用できる場合もありますのでご注意ください。

 

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