技術紹介

蓄電池が電力供給「同時同量」の手助けにも


電気は貯められない!

注)「絶対に出来ない」ではありません

電力を供給する会社の決りで「同時同量 ※」と言うのが有ります。これは需要に合わせ
て電気を供給(その差 3%以内)しなければいけない決り事です。これが出来ないと供
給不足などから需要家に影響の大きい周波数の乱れや、停電などに繋がります。

同時同量の原則























この為、従来の電力会社(一般送配電事業者とも言います)は PPS(新電力)を含
めた発電量を管理し、供給調整する義務・責任を求められています。何故これが大変
なのかと言えば、それは「電気は貯められない」=「発電で供給調整」しているから
なんです…… 大規模な蓄電池設備をアチコチに設置すれば供給調整はできますが、
費用などを含め現実的で無い事もお分かりいただけると思います。

もちろんPPS(新電力/小売会社)にも安定供給・調整の責任は有りますが、小売
と言うその性格上から即時対応は難しいので「30分同時同量」と少し緩めの形にな
っています。ただし、ルールが緩いとは言え供給不足などを起こした場合、「インバ
ランス料金」と言う形で一般送配電事業者へのペナルティが発生します。

個人の需要調整に 蓄電池 利用、省エネにも!

上記でも書いたように、電力を安定供給する上で需要変動量は極力減って欲しいので
すが、一般家庭などの小口需要は一番供給調整をしにくい(需要予測しづらい)状況
です。この需要変動の対策に役立つのが“太陽光発電の自立化”で以前にもご案内した
家庭用の蓄電池です。
再エネである太陽光発電と組み合わせても導入し易く、需要家の「コストメリット」
にもつなげる事が出来るので、いま積極的に各方面で導入拡大を考えられています。

蓄電池-0











さらに蓄電池は供給調整だけに限らず、国が積極的に利用促進を進めている再生可能
エネルギーのためにも向いています。発電に必要な主力燃料の化石燃料によって発生
する温室効果ガスの削減にも効果が期待出来ますね。

電力の利用者として蓄電池を省エネ利用すれば、電気代の削減だけでなく、温室効果
ガスの削減協力にもつながります。

 

詳しくはデンセンのHEMSスタジオで!