技術紹介

バーチャルパワープラント/仮想発電所(VPP)


従来の集中電源 から 需要家側のリソースの普及拡大?

昨年の 9月に掲載した「仮想発電所」の記事を覚えているでしょうか?
バーチャルパワープラント(VPP)とも呼ばれていて、小規模に点在している再生可能エ
ネルギーの発電や蓄電池、燃料電池などの設備と、電力の需要をネットワーク・システム
「IoT」でまとめて制御・管理するをすることを言います。 複数の小規模発電設備や
システムなどを、まるで 1つの発電所のように機能させることが出来るので「仮想発電所」
と呼ばれる所以です。現在進行中のスマートグリッド「次世代送電網」がさらにスマート化
した感じでしょうか。

この VPP では
1.再生可能エネルギー発電設備などの「創エネ」
2.蓄電池等の「蓄エネ」
3.デマンドレスポンスなど需要家の「省エネ」

以上のような 3つの取り組みを、情報・通信技術を駆使したエネマネ技術による統合した制
御をします。ひとつひとつが小規模な設備でも、まとめてマネジメントすることで大規模な
発電設備に匹敵する電力となるので、効率的に需給バランスを最適化させる技術として注目
を集めているわけです。

VPPのイメージ図

 


















さらに VPP には、再生可能エネルギーの導入拡大や更なる省エネルギー、負荷の平準化
が進むというメリットなども挙げられています。

スゴイですね!

VPP が出来ると、どんなコントロールが出来るのか?

例えば、以下のようなコントロールが可能になります。

・ 再エネ発電設備での発電が増えて、電気が余る時
 現在は出力制御で供給が調整されますが、VPPなら、各戸の蓄電池への充電を増や
 した需要を増大させられます。再エネ発電の有効活用が増やせる訳ですから、さらに再
 エネ導入! という方向性が期待できることになります。
・ 電力需要がひっ迫する時
 蓄電池から放電した電気を使ったり、電力消費を抑制させるデマンドレスポンスの実施
 で需要を縮小させることもできます。

現在、ピーク電源用の発電量増加は火力発電などで焚き増しが行われていますが、ピーク
時にしか稼働できない発電所を保有する必要はなくなります。
さらに、需要家側の リソース の普及拡大として従来の集中電源に依存したエネルギー需給
システムが⾒直されるので、需要家(電気を使う人)側でも、創エネ(分散型電源)・蓄
エネ(蓄電池)・省エネ(デマンドレスポンス)といった各種のエネルギーリソースの普
及拡⼤が見込まれます。

VPP 如何でしょう?

詳しくはデンセンのHEMSスタジオで!