技術紹介

「エコキュート」はヒートポンプの給湯器でエコ!


エアコンと同じように、電気で熱エネルギーを運ぶ仕組み

エコキュート」は皆さんよくご存じの給湯器の一つですが、どうやって給湯し、何故エコなのでしょう・・・

実は以前このページで紹介した、エアコンの「ヒートポンプ」と同じチカラ💪(能力)を利用しています。 そう、つまり熱エネルギーを作り出しているのではなく運ぶだけ。

電力を利用していますが熱を発生させるのではなく、コンプレッサー(圧縮機)を動かして消費電力の数倍以上の空気中にある熱エネルギーを集め、水を熱交換器で加熱して貯湯ユニットに送り出しタンクに貯湯します。少ない電気でたくさんのお湯を沸かすことができるので、当然ですが特徴はエアコンと同じような省エネ性能です!!!

エコキュートの 給湯/ヒートポンプシステム(イメージ)
①_エコキュートの給湯システム

















エコキュートは基本的に、毎日夜間に必要な量のお湯を沸かします。その理由は、割安に設定している夜間の電気料金プランを利用することで、省エネ性能と合わせて電気代を安く抑えることができるからです。
エコキュートのシステムは湧き上げを行ってタンク内にお湯を貯めるのですが、タンク内で湧き上げをしていません。エアコンの室外機のような「ヒートポンプユニット」の熱交換器で、水を加熱して湧き上げタンクに貯めます。貯湯タンク内では、熱交換器から送られたお湯と、給水されている水で常に満タンになっているのですが、高温のお湯と低温の水は混合層によって混じり合うことなく貯められています。

エコキュートから 蛇口などへの給湯(イメージ)
②_エコキュートの給湯システム(蛇口)



















エコキュートのお湯を使うとタンク内の水位が下がりそうですが?
エコキュートの貯湯タンクに貯められたお湯を使ってもタンクの中身が減っていく訳ではありません。使って減った分だけ水が給水されていきます。
つまりタンク内は常にお湯と水で満たされた状態になっているのです。

エコキュートの 貯湯タンク(イメージ)
③_エコキュートの給湯システム(貯湯タンク)



















そのため、エコキュートのタンク内には、常に一定の圧力が掛かっている状態になっています。

この状態でお湯を使うとタンク内の上部に溜まった熱湯から使われていきます。ただし実際の蛇口やシャワーなどから出てくるお湯は、タンク内の熱湯と水道から供給される水が混ぜられて、設定した温度に調節されたお湯が出てきます。

エコキュートで 浴槽への給湯/お湯張り(イメージ)
④_エコキュートの給湯システム(お湯張り)


















では、お風呂の浴槽にお湯張りするときはどうでしょうか?
お風呂にお湯を貯めるときは、タンク内の熱湯と水を混ぜて「お湯張り」をします。

エコキュートで「自動」ボタンを押して「お湯張り」中は、タンク内のお湯を使います。
その後、
設定した風呂温度に保温・調節する時に「ふろ自動」運転になります。

エコキュートで 浴槽への給湯/保温、追い炊き(イメージ)
⑤_エコキュートの給湯システム(保温・追い炊き)

















自動でお湯張りを完了した後の保温はどうなるのか?
この「ふろ自動」運転で保温する時にはタンク内のお湯を直接使うことは基本的にありません。
「ふろ自動」運転中は電力を消費しますが熱交換器を使い、タンク内のお湯の「熱だけを回収」して浴槽内のお湯の保温をします。
また「追い焚き」運転もタンク内の「熱を回収」しますから、タンク内のお湯を直接使うことはありません。つまり、ふろ自動運転で行う保温の延長で熱交換器を使い、浴槽のお湯を温めています。

エコキュートのすゝめ
古い給湯器の買換えタイミング-3















エコキュートではない給湯器と “エコキュート” のランニングコストを比較した場合、エコキュートが一番安くなります。エコキュートを1としたら 電気・石油・ガスは 2~4倍に! しかも太陽光発電 × エコキュートの組み合わせが出来るのであれば、余剰電力を有効活用してランニングコストをもっと抑えることが出来ます。


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