節電市場 来年4月創設 / 経済産業省
節電した電気が売れる? ・・・ 「ネガワット取引」
経済産業省が来年4月に、企業や家庭が節電して生み出す電気、これを発電した
分とみなして売買いする 「節電取引市場」 を創設します。 どういうコト???
表現を少しだけわかりやすく書き加えると、節電したことによって余った電気が生
み出される(発電とみなす)・・・と言う感じでしょうか。
節電取引市場とは
節電で売買される電気の取引は、売電ではなく、報奨金というスタイルになります。
報奨金は発電コストが抑制できる電力業界側が負担する事になり、たとえば、猛暑
などで電力不足が懸念される時に、節電(結果的な発電)に協力すると報奨金がも
らえる感じです。 このような取引の場を設けることで、節電を社会全体で効率的に
行い、発電量を抑制することも出来るようになり、地球温暖化対策や、省エネにも
つながると期待されているようです。
実際の節電市場は、直接電力会社が取引を行うのではなく、仲介業者が市場の役割
を担う形になります。 あらかじめ仲介業者が電力小売業者の情報を基に節電を呼び
かけて、これに応えた企業や家庭が節電する事により報奨金を受け取れます。 また
仲介業者は、節電分の電気を電力小売り会社に売って利益を得る事になります。
条件的には参入業者が増えて、普及が進むほど有利な条件が提案されやすくなります
ので、市場が開始されると節電取引量は増えていくものと思われます。
この、節電した電気を取引する方法は 「ネガワット取引」 と呼ばれ、欧米ではすでに
進められていて、米国の北東部ではなんと、電力の 8%がネガワット取引による節電分
なのだそうです!
スマートメーター(次世代電力計)の設置が必要
取引に参加するためには、スマートメーター(次世代電力計)の設置が基本的に
必要となってくるのですが、そこはご心配なく。
電力の小売り全面自由化に合わせて、日本でもスマートメーターの普及が進んで
います。 そんな状況も今回の節電市場創設の後押しになっているようです。
もちろん、節電とくれば HEMS におまかせしたいものですね。