省エネだけでは無い ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)
あらためて
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH) に求められているもの?
ZEHは、快適な室内環境を保ちながら、住宅の高断熱化と高効率設備により、出来る限りの
省エネルギーに務め、太陽光発電等によりエネルギーを創る事で、1年間で消費する住宅の
エネルギー量が正味 (ネット) で概ねゼロ以下となる住宅。
以上のように定義づけられています。 何やら抽象的な表現で、明確な定義や目標設定が
ないことから、これでは皆さんも理解しにくいですね。 補助金などで実際に運用されている
定義や評価方法としては、(建物の)外皮の高断熱基準や設備の高効率化による 20%以上
の省エネと創りだすエネルギーで、正味でゼロエネルギーを目指す、となっています。
ZEHの定義イメージ
ZEH の定義をイメージ化したものです。 屋根が小さかったり、発電量の限界があり 100%
の一次エネルギー消費量削減が難しい場合を考慮して、正味で 75%以上 100%未満の省
エネの場合は Nearly ZEH としています。

ZEH の普及は?
目新しい物や、費用のかかるもの、は普及促進が課題になるのでは? と感じる方も多いと思
いますが、国の普及方策では下記のようなロードマップ案を作成して方向性を示しています。
案では 2020年に新築戸建住宅の過半数(50%) 、さらにこの案には表していませんが 2030
年には平均(100%) で ZEH 化するとしています。 つまり、好むと好まざるとにかかわらず、
今年度以降も ZEH 化は加速度的に進ませて行く、としている訳です。
とは言え、提唱し傍観していて導入が進むと言う性質のものではありませんから、 ZEH が広く
浸透するまでの今しばらくは導入・普及促進に向けた補助金を用意したりしています。
その内容は、先月 8月に発表された 「平成28年度 第2次補正予算案の概要」・「平成29年
度資源・エネルギー関係概算要求の概要」 には今年度と同様に、 ZEH 普及加速事業として
(100億円)が計上されています。
まず、何事も基本は ”普及促進” ですからね!
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス の概要
実際の ZEH の概要は下図のようなイメージになります。 高断熱外皮、省エネルギー設備、
創エネルギーシステム(太陽光発電)とエネルギー計測装置(HEMS)は必須です。 また
蓄電池システムは必須ではありませんが、導入する場合は再生可能エネルギーにより創られ
た、電力の自家消費拡大が目的の機器が対象になります。 燃料電池(エネファーム等)は
給湯設備の範囲に入ります(今のところ?)。
将来、新築住宅の ZEH 化 100%が普通になりますので、新築住宅を考えているご家庭は、いず
れにしても補助が利用出来る今のタイミングが検討される良いチャンスではないかと思います。
※ 今年度より ZEH の補助金申請に関しては、 ZEH ビルダー登録制となりましたので、ご注意
願います。
詳しくはデンセンのHEMSスタジオで!