技術紹介

エアコンのコントロール「インバーター」制御?


エアコンのコンプレッサー(圧縮機)を自在に制御する

エアコンのヒートポンプシステムは、エアコンの心臓部でもあるコンプレッサー(圧縮機)
を使用しています。このコンプレッサーは内部のモーターで動き、モーターの回転数が速い
ほど冷暖房能力が強くなります。つまりエアコンの能力はこのコンプレッサーの回転数
(能力/性能)に大きく左右されているのです。

インバータエアコンが登場する以前、このコンプレッサーのモーターは、単純にオン・オフ
の制御しかできませんでした。ONではモーターがフルパワーで回転し、OFFではモーター
が完全に止まります。インバーターがないエアコンは、コンプレッサーが常にフルパワーで
運転するか、停止している状態という極端な運転しかできませんでした。そのため、室温が
設定温度に達しても、室温を安定した状態で一定に保つことが難しかったのです。

エアコンの制御(オン・オフ)














そこで現在のエアコンは、このコンプレッサーを制御するために「インバーター」と呼ばれ
る仕組みを採用しています。インバーター制御を使うことによって、圧縮機の回転数をコン
トロールすることができるからです。

インバーターは、そのままでは変化させることが難しい交流電源をいったん直流に変換し、
再度交流に変換する装置で、周波数と電圧を自在に変化させることができます。周波数と電
圧を変化させてモーターの回転数を変化させる仕組みです。このインバータ制御で、電源を
オンにした状態のコンプレッサー(モーター)の運転を、細かく制御できるようになったわ
けです。

たとえば室温が高いときには高速のハイパワーで運転して素早く冷やし、その後はパワーを
落とした運転て室温を涼しく保つ、といったように、細やかな温度調節を可能にすることが
できるようになりました。当然ですが省エネ運転にも貢献しています。
このエアコンが現在「インバーターエアコン」と呼ばれているもので、現在のエアコンは殆
どこのシステムで制御されています。

エアコンの制御(インバーター)













エアコンのコンプレッサー(圧縮機)は、ヒートポンプを動かすための心臓部です。
ヒートポンプについては ”エアコンのヒートポンプと言う仕組み?” を参照ください。
また、エアコンの「消費エネルギー効率」については ”エアコンのチカラ💪「エネ
ルギー消費効率」?
” を参照願います。


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